世界最大手トリナが発売した次世代パネルの魅力 自動制御で発電量最適化!
2016.07.01
PVeyePR
太陽電池世界最大手のトリナ・ソーラーが、次世代モジュールの新モデル、『トリナスマートジェネレーション2』を今年5月より日本で拡販している。独自の自動制御機能が働き、発電量が20%以上アップするという。いったいどのような製品なのか。
トリナの次世代モジュール『トリナスマート』には、モジュール1枚単位の発電量監視と、異常時に自動で出力を遮断する働きに加え、モジュールの発電を最適に制御して発電量の最大化を実現する機能を持つ。
一般に、モジュールに影がかかったり、不具合が生じたりすると、影響を受けたモジュールの電流値が落ちることで直列に接続された他のモジュールまで電流値が下がり、ストリング全体の発電量が落ちてしまう。これに対し、『トリナスマート』は、発電量を常に自動で最適化する機能が備わっているため、影や不具合による発電低下の影響が極めて少ない。
心臓部は、ジャンクションボックスに内蔵された電流・電圧を制御・監視するマキシマイザだ。とくにトリナは米・タイゴエナジー社の製品を採用し、『インピーダンスマッチング』技術を活用した。これは、影などの影響で下がった電流を高速スイッチングでバイパスするシステムで、パネルの電流値が低下しても、ストリング全体の発電量は常に最適な状態に保たれる。
モジュールレベルでの発電量の監視や出力制御によって、安全性が向上する点も注目すべき特長だろう。電流・電圧をリアルタイムで監視しているため、異常があった場合は、即座にアラートが発報される。過電圧・過電流を探知し危険な場合は、自動でストリングへの出力を停止するほか、手動停止機能や、パソコンやスマートフォンを使った遠隔停止機能も備わっている。モジュールの出力値、電圧値、電流値を分単位で測定し、パソコンやスマートフォンで、リアルタイムのデータが常に表示される。
遠隔監視、出力遮断機能は、O&M(発電所の管理・保守)の効率化に繋がる。安全基準が厳しい米国では、特に住宅市場で『トリナスマート』の導入が進んでいるようだ。
アップグレードが容易になった新モデル
『トリナスマート』の初代モデルでは、マキシマイザはモジュールと一体型になっていた。そのため、故障や不具合が起きた場合は、モジュールごと買い替えるか、現地での付け替え工事が必要だった。
今回発売した新モデルでは、ジャンクションボックス部分をカセット式にしたことで、容易に着脱できる。将来、新モデルにアップグレードする際もモジュールを取り外すことなく、新機能を追加できる。
また、購入の際の選択肢が広がった点もユーザーにとっては嬉しい。これまでは、モニタリング機能、出力自動遮断機能、発電量の最適化機能の3種類をパッケージにしたフルセットのみの販売だったが、新モデルは、ユーザーのニーズに柔軟に対応するため、導入時に機能を選択できる。コスト優先で、安全性を求めるユーザーは出力遮断機能と遠隔監視機能がセットになった『トリナスイッチ』を選択すればよいだろう。
太陽光発電所を設計する際、部分的に『トリナスマート』を導入すれば、設置スペースの有効活用に繋がる。新モデルは、モジュールを1枚単位でもストリング内に設置できるようになったため、影の影響で発電量が下がっている一部のストリングを『トリナスマート』に置き換えて、通常のモジュールや『トリナスイッチ』と組み合わせて使うことも可能だ。
利用するソフトウェアはリモートでアップグレードされ、常に最新の状態を維持している。基本システムは、最大120枚のモジュールの発電データを無線で収集する『ゲートウェイ』と、集めた情報を管理し、パソコンなどに表示する『クラウドコネクト』で、それらを繋ぐインターネット環境が整っていればよい。モジュールの設置は、通常とほとんど変わらず、見た目もほぼ同じ。ジャンクションボックスは通常サイズよりも小さい。モジュールは、60セルの単結晶と多結晶の2種類を用意した。
トリナ・ソーラーの次世代モジュール。その効果を一度確かめてみてはいかがだろうか。
トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社[東京本社]
〒105-6121東京都港区浜松町2丁目4番1号世界貿易センタービル21階
Tel:03-3437-7000 http://www.trinasolar.com/jp
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