海岸近くでも安心! 適応力に優れるオムロンのPCS

2017.04.01

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 海の傍に太陽光発電所を設置したいが、塩害は大丈夫か。PCS(パワーコンディショナ)メーカーは保証してくれるのか――。そんな不安を抱える発電所オーナーはオムロンの製品を試してみよう。「日本全国をフルカバー」と標榜する通り、太陽光発電から蓄電まで重塩害対応タイプの品揃えは豊富だ。適応力高いオムロンのPCSに迫る。

 周りを海に囲まれた島国である日本において、塩害が懸念されるエリアに太陽光発電を導入することは決して少なくない。特に海岸線より500m以内の重塩害地域になると、設置のハードルが一段上がるようだ。実際にPCSを重塩害地域に設置しようとすると、メーカーが〝設置不可〞とするケースも多いらしい。
 なぜなら海水や潮風が吹き付けることで、PCSの金属部が錆びやすいから。故障リスクや安全性を考慮した結果、通常のPCSでは設置不可となり、メーカー保証の対象外となるのだ。もちろん重塩害地でも屋内に設置できればいいのだが、それも簡単ではないだろう。
 では、海岸線より500m以内の重塩害地域では、たとえ適地であっても太陽光発電所の建設を諦めなければならないのか。特に中小型PCSを架台裏に取り付けることも多い10kW以上50kW未満の低圧産業用で何か良いPCSはないのだろうか――。
 そんなニーズを察知し、重塩害対応タイプの開発を進めたPCSメーカーがいた。それがオムロンである。

重塩害・スーパー過積載の両立タイプも
 
 小型PCSメーカーとして国内屈指の設置実績を誇るオムロンは、太陽光発電のさらなる導入拡大を睨み、重塩害地域でも安心して設置できるPCSづくりに着手。高い信頼性を実現するべく、厳しい環境試験をいくつも実施したという。
 その結果、高い防塵・防水性能であるIP65に準拠した重塩害対応タイプが誕生した。優れた防水性を持ちつつ施工性も高いジョイント部を新たに採用したほか、高性能塗料で取付金具の防錆性も強化したPCSだ。これにより、海岸から500m以内の重塩害地域や、台風などの強風で一時的に海水が飛来する場所でも設置可能となったのだ。
 まずは、低圧産業用太陽光において人気機種である単相4.4kW機と5.5kW機から重塩害対応タイプを発売。昨秋には、入力電流と入力電圧の上限を拡大し、パネル過積載への対応力を向上させた新機種を投入したが、こちらも同時に重塩害対応タイプをラインナップ。重塩害対応とパネル過積載といった異なるニーズに1台で応えられるPCSとなっている。
 今年2月には、オプション対応ではあるものの、三相PCS3機種(9.9kW機、10kW機、12.375kW機)でも重塩害対応を果たしている。特定の機種だけ対応するのではなく、重塩害地域でも必要に応じた製品選択ができるように品揃えを充実させたのである。

自家消費・災害対策用の蓄電システムも重塩害対応

 また、オムロンの重塩害対応は、太陽光発電用PCSに限ったことではない。15年夏に発売した住宅向けのハイブリッド蓄電システムでも、屋外に設置するハイブリッドPCSとDC/DCコンバータの重塩害対応タイプを業界に先駆けて揃えたのだ。
 これさえあれば、海岸沿いの住宅でも、蓄電池を活用した自家消費型の暮らしが実現できる。それに蓄電池は台風などによる停電時にも活躍するものでもある。たとえば、台風が多い沖縄は全域が塩害地域であるのだが、オムロンの製品があれば、塩害・重塩害地域を気にせず設置できるのだ。
 なお同社は今夏に、戸建住宅や小規模産業施設向けの『住・産共用フレキシブル蓄電システム』の販売を計画しているが、もちろん重塩害対応タイプも同時発売する予定である。
 さらに今年3月には、出力制御に対応した計測ユニットである『エナジーインテリジェントゲートウェイ』(EIG)の産業向け屋外ボックスセットの重塩害対応品を用意した。
 EIGや3Gルータなどを一つの筐体にまとめたもので、10年間の通信費や機器保証もセットで提供。重塩害地かつ出力制御対応エリアでの太陽光発電の導入を後押しする商品だ。
 これからも日本において太陽光発電や蓄電池の導入拡大を進めるうえで、重塩害地域を避けて通ることはできない。設置場所を選ばないオムロンの製品群は、全国各地の様々なシーンに応じた提案が可能なものだといえる。〝日本全国をフルカバー〞。その言葉に偽りはないようだ。

オムロン株式会社 環境事業本部
TEL 0120-085-606
E-Mail:info_energyinnovation@omron.co.jp
http://www.omron.co.jp/energy-innovation

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