日栄インテック、傾斜地用架台を本格発売! 新製品続々開発で、ラインアップをさらに充実
2015.08.01
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太陽光発電所の適地が減少しているなかで、今後カギを握るのは傾斜地の活用だろう。太陽光架台の有力メーカー、日栄インテック(東京都荒川区、高橋善晴社長)が、傾斜地用架台の販売を本格化している。
同社は今春、様々な傾斜面への設置を考慮し、杭と架台を繋ぐ金具部分で寸法・角度とも大きな調整代をもたせた傾斜地用架台を発売した。太陽電池モジュール横置きタイプは4段、縦置きタイプは2段が標準仕様(特注対応も可能)。
素材は主に高耐食鋼板を採用しており、自社工場で生産している。要望があれば、アルミ製の製造も可能だ。
同社元島玉雄取締役は、「コスト及び自然災害リスクを考慮し、できるだけ敷地の造成を必要としない架台の開発を昨年から開始し発売にこぎつけた」と経緯を語る。既に数十MWクラスの発電所の引き合いが全国からあるという。
また、架台とともに、同社が力を入れているのが、コストパフォーマンスの高い鋼製杭の開発だ。「様々な地質条件による杭の使い分けが重要」と同氏が語るように、同社は地質条件や施工方法により、最適な基礎工法を選択できるようにした。
そのひとつが、岩盤層向けの打設式鋼管杭だ。杭の打設前に、専用の特殊重機で削孔するため、地中に岩盤層があっても施工が可能。特殊重機は、同社の協力会社が保有しており、製造から施工まで一貫して請け負う体制を整えている。
続いて、スチールの板材をハット型に成形した鋼製杭だ。これを地盤の固さによって使い分けられるように、同社は長さや厚みの異なる複数の製品を取り揃えた。地中に岩盤等の障害物がない場合は、杭を打撃により打ち込む工法を用い、打設式鋼管杭とは異なり、一般重機での施工が可能。一方、地中に障害物がある場合は、地盤を削孔し、杭をセットした後、周りを固めるなどさまざまな工法を準備している。
新製品続々
開発メーカーとしての強みを生かし、ラインアップの充実を図る同社は、メガ案件向けのV型スチール架台を改良。このほど、V2型を市場へ投入する。V型フレーム構造で部品点数を減らして強度と施工性を向上させた従来品に更なるトータルコストダウンを追求した同製品は、従来の傾斜角度20度以下から30度以下に、積雪60㎝以下から99㎝以下に対応。設置の幅をさらに広げた。
他にも、中小規模向け、1週間以内での短納期にも対応可能なアルミ架台や、積雪150㎝まで対応できるスチールとアルミを複合したハイブリッド架台も揃える。
しかし、これらに甘んじることなく、同社は新製品の開発にも余念がない。今年3月には駐車場向け架台『ソーラースペース』を発売し、今夏にもビルやマンションの屋上向け架台『ソーラーウインド』を売り出す。ともにアルミ製で低圧発電所を対象とした製品だ。
市場のニーズをいち早く察知し、次々と新製品を開発する日栄インテック。次はどのような製品を生み出すのか。今後の動向に注目したい。
日栄インテック株式会社 環境事業部 太陽光グループ
東京都荒川区西尾久7-57-8
TEL:70120-41-0268
http://www.nichieiintec.jp/
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