ネクストエナジーの架台『武蔵』のススメ 3次元傾斜対応架台が、さらに低コスト化と多雪地対応も実現!

2016.04.01

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 太陽光発電所の設置場所が多様化し、コスト要求も強まるなか、ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市、伊藤敦社長)が今年3月、地上設置架台『武蔵』のラインナップを拡充する。コストダウンを実現した鋼製モデルと、高荷重対応のハイブリッドモデルだ。いったいどんなものなのか。

 同社が独自開発した『武蔵』は、杭基礎と下桟の接続部に採用した〝自在コネクタ〞を特長とする地上設置架台。南北方向だけでなく、東西方向、さらには杭の水平回転にも〝自在に〞調整できるようにしたことで、施工誤差を柔軟に吸収するうえ、傾斜地での東西地なり設置にも対応。さらに、1種類の架台でモジュールの縦置きと横置きのどちらにも対応できる『二刀流システム』なのだ。
 プラント建設営業部の竹山正樹製品開発課長は、「縦置きと横置きのどちらも、桟を組む方向が違うだけで、組み立て方法は同じです。同じ架台で良いので、理解度や習熟度が高まりやすい利点もあります」と話す。
 東西方向での自在性を得たことで、傾斜地をそのまま利用し、造成を最小限に抑えた発電所建設を可能とした『武蔵』。2014年5月の市場投入以来、数10MWの大規模案件にも複数採用されるなど、着実に受注実績を伸ばしている。
 だが一方で、買取り価格の低減もあり、市場ではコストダウンに対する要望が高まっている。そこで、「素材をアルミから鉄に変更したコスト重視の〝鋼製モデル〞を開発しました」(吉田直プラント建設営業部長)。
 新モデルは、部材費で従来比3割減という大幅なコストダウンを実現。自在性を維持しつつ、素材変更によって施工性を損なうことがないよう、接続部にはボールジョイントを採用した。
 この鋼製モデルは、2015年度のグッドデザイン賞を受賞。傾斜地での設置性や、効率的な施工のための様々な工夫などで高い評価を受けている。
 ただし、従来のアルミ製モデルや新製品の鋼製モデルは、いずれも垂直積雪100㎝未満の一般地域が対象。多雪地域でも耐え得る傾斜地対応架台はないのだろうか。
 そんな声にも応えるべく同社は、多雪地域などに対応した高荷重対応の〝ハイブリッドモデル〞も開発。鋼製モデルとともに3月から発売する。
 ハイブリッドモデルは、従来品と同じアルミ製の自在コネクタと鋼製の桟を組み合わせた架台。垂直積雪100㎝以上に対応可能だ。宮城県大崎市の56MWをはじめ、150MW以上の案件での採用が決まるなど、正式販売前から引き合いは旺盛だ。
 施工性重視のアルミ製モデル。コスト重視の鋼製モデル。そして高荷重対応のハイブリッドモデル。それら『武蔵』シリーズが一堂に会するPVEXPO内の同社ブースは一見の価値があるはずだ。
 だが、同社の強みは決して製品だけではない。
 吉田部長は、「我々は、特高発電所向け基礎・架台の構造計算を提供してきたノウハウや実績があります。工事計画届出の作成や同行説明といったサポートも充実しており、必ずや大規模案件の力になれるはずです」と力強く語る。
 海外市場も視線の先に捉えるネクストエナジー。今後も目が離せない。

ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
0120-338-647
本社    〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂11465-6
東京支店  〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト14階
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