新進気鋭の再エネディベロッパー GEトラストの開発理念
2016.04.01
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グリーンエネルギーでグリーンエコノミクスを興し、グリーンアースを守る――。再生可能エネルギー発電所の開発を手掛けるGEトラスト(東京都千代田区、久保田誠二社長)の事業理念だ。勢いに乗る再エネベンチャーの取り組みに迫った。
GEトラストは2013年11月の設立後、主に関東圏で低圧や高圧の太陽光発電所を開発している。土地の確保から許認可手続きや連系協議を手掛け、設備調達や建設を協力会社に発注し、完成した発電所を売り渡すディベロッパーだ。
その同社が、最も重視しているのが長期安定稼働を実現する発電所づくり。久保田誠二社長はこう理念を語った。
「20年間の発電事業を成功させるため、丁寧な施工のもと建設された、自分で納得がいく施設を販売しています。そしてアフタフォローを充実させる。ビジネスとして当然のことです」。
それだけに、同社は、委託するEPC(設計・調達・建設)企業の選定や発電設備、そしてO&M(管理・保守)に至るまで徹底してこだわってきたのだろう。
まずEPCは、一貫して積和建設埼玉に発注している。積和建設は、積水ハウスグループの建設会社で、住宅用太陽光の施工や産業用太陽光の建設工事で実績を持つ。なかでも積和建設埼玉はグループ内で最も積極的に高圧発電所の建設に取り組んできた会社だ。
「積和建設埼玉さんは施工技術に定評があります。社内の安全規定が非常に厳しく、高い品質を追求しておられるので、信頼しています」と久保田社長は話す。
そして発電設備は、すべて国内メーカーの製品を採用している。太陽光パネルはソーラーフロンティア製のCISタイプで、パワーコンディショナもソーラーフロンティアが製造委託した製品を扱う。すべての発電所に遠隔監視システム『エコめがね』を標準搭載し、架台は積水ハウスがセレクトした製品だ。
さらに、同社は、太陽光発電所の不具合は稼働直後に多いとの考えから、稼働後半年間は協力会社とともに無償でO&Mを引き受けている。
久保田社長は、「発電所は引き渡して終わりではありません。むしろお客様と20年のおつきあいが始まったと考えます。当社がこれまで開発した案件で、自然災害や施工不良で不具合が発生したことは一切ありませんし、クレームも皆無です」と胸を張る。
顧客第一主義を貫く久保田社長だけに、売り方にもこだわりがあるようだ。
「当社はあらかじめ土地代や建設費、工事費負担金などすべて含めた金額を提示して、完成前から案件を売り出しますが、その後お客様に追加で請求することは一切ありません」。
それでも売却契約を結んだ後に、見積り以上の費用が発生したこともあるはずだが、久保田社長は、「建設中に雑草の繁茂が激しいことが判明し、砂利を敷き詰めて数百万円の追加投資が必要になったことがありましたが、すべて当社で負担しました」という。
同社は、14年度は25件、計4MWの販売実績をつけた。現在は買取り価格36円と32円の低圧案件をそれぞれ10施設と、32円の300kW程度の案件を数件保有している。今後は太陽光発電所の開発を継続しつつ、風力やバイナリー発電など、他の再エネの開発も進めていく構えだ。
株式会社GEトラスト
東京都千代田区麹町3丁目5-4麹町インテリジェントビル9階
TEL:03-6261-5947
FAX:03-6261-5948
http://www.getrust.jp
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