PCS分散設置で人気上昇! ファーウェイPCSの魅力に迫る

2016.04.01

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 PCS(パワーコンディショナ)の分散設置で世界の常識を塗り替える――。通信機器世界大手の中国ファーウェイ(華為技術)が、中型PCSでグローバル展開を加速、日本市場で販路を拡げている。ファーウェイ製PCSの魅力とは。

 ミドルソーラーからメガソーラーまで、世界各地の太陽光発電所へPCSを拡販しているファーウェイ。15年は、中国寧夏回族自治区で稼働した1GWの超巨大プロジェクトへ供給するなど、受注は好調で、年間出荷量は10.5GWに達した。このうち、日本には350MW輸出し、現在500MWの受注残を抱えている。
 勢いに乗るファーウェイだが、意外にも製品の種類は少ない。14年下期から日本市場に進出したが、いまなお27.5kW機と24.5kW機の2機種で展開している。
 理由について、ファーウェイ・ジャパンのネットワークエネルギー事業統括部長の楊聯氏は、「後発組の当社は、他社にはない強みを発揮してこそこの市場に参入する意義があると考えました。そこで着目したのが中型機の分散設置でした」と語る。まさに〝選択と集中〞が功を奏したのだ。

分散×MPPTで発電量を最大化

 分散設置とは、たとえば1MWの発電所に500kWの大型機を2台使用する集中設置に対し、20〜30kWの中小型機を多数設置する設計手法を指す。PCSの設置台数が多い分、初期コストが高くつく場合もあるが、設置にあたり重機が不要で、より多くの発電量が得られるというメリットがある。
 というのも、パネルの直列数が多い集中設置は、パネルの一部に影がかかって発電が低下すると、その影響で全体の発電量が落ちる。一方、分散設置は20〜30kW単位の並列接続のため、影のかかったパネルのストリング以外は影響を受けず、発電量の減少を最小限に抑えられる。
 しかも、同社のPCSには、マルチMPPT(最大動作点追尾機能)が内蔵されている。1チャンネルの一括入力ではなく、独立した受け入れ口が3回路あるため、ストリングごとの入力電圧の制御が可能だ。分散設置のメリットをより効果的に引き出すことができるため、〝分散設置×マルチMPPT〞で、最大発電量が得られるのである。
 ほかにも、分散設置に使う中小型機は、大型機に比べて軽量で小さい。僻地にも容易に輸送できるうえ、架台の後ろに収納でき、設置スペースを取らないといったメリットもある。
 特に同社のPCSは、筐体の気密性を示す保護等級がIP65と高い。埃や水が入らず、塩害地や積雪地でも使用できる。また、定期交換が必要な冷却用ファンが取り除かれているため、設計寿命は20年と、長期耐久性にも優れているのだ。
 楊氏は、「日本向け製品の変換効率は98.7%と高い。当社のPCSを採用いただければ、他社の製品を使うよりも発電量は数%上昇します」と胸を張る。続けて「当社は中国市場でシェアを60%獲得しています。PCSのコストの安さよりも、お客さんはシステム全体の発電量を求めているのです。これは日本市場でも同じでしょう」と話す。

故障時の交換も容易早期復旧が可能に

 ファーウェイは、ユーザーへのアフターサービスも充実させている。ユーザーには、製品購入後5年間の無償保証を付与し、その後も有償で、10年、15年、20年と保証期間の延長に応じている。
 対応するのは、日本法人の専門サポート部隊だ。日本で大手通信業者に10年以上製品やサービスを提供してきた。保証期間内に、万が一PCSに不具合が生じた場合、同社は現場へ新品のPCSを送り、壊れたPCSを回収する。大型PCSと異なり、一般の電気工事に通じた者であれば、簡単に交換が可能だ。
 楊氏は、「ユーザーの連絡を受けてから2日程度で新品に切り替わる体制を整備した」とし、今後について、「PCSを含めシステムの発電量を向上させ、コストダウンに取り組む。よりシンプルな設置を可能にすることが課題です」という。ファーウェイは日本のPCS業界にどのような旋風を巻き起こすのか、注目だ。

華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエアウエストタワー10階
tel.03-6266-8008
http://www.huawei.com/solar

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