「高品質かつ低価格」とは、究極の顧客ニーズであろうが、売り手にとっては必ずしも旨味のある戦略ではない。それでも、愚直に顧客ニーズを追求し続けてきたのが、太陽光発電システムメーカーのリープトンエナジー（兵庫県神戸市、周鳴飛社長）だ。同社の多彩な新商品を紹介しよう。

太陽光カーポート本格発売

　太陽光パネルや架台といった機器類から、O＆M（発電所の管理・保守）サービスまで、様々な太陽光関連商材を揃えるリープトン。その同社が一押しする新商品が太陽光発電システム搭載カーポート、『SUNSMART（サンスマート）』だ。今年1月に販売・アフターサービス体制を構築し、2月末から本格販売する。柱の筋交いをなくした構造のため、車の駐車や乗降がスムーズに行える新型カーポートである。
　特長の一つは、タイトフレームを利用した構造を採用したこと。折版屋根を上からワンタッチで固定し、その上に太陽光パネルを設置するため、雨漏りしにくいうえ、施工も簡単だ。積雪についても、標準仕様品であれば80㎝、多積雪仕様品だと150㎝まで対応している。
　同社は太陽光発電システムだけでなく、蓄電システムやⅤ2H、EV／PHEV用充電器もオプションで用意。「（太陽光発電システム搭載カーポートは）駐車場としての役割に加えて、太陽光発電の売電や電気自動車の充電も行えます。まさに未来性のある商品です」（周鳴飛社長）。

アルミ架台の品揃え拡充

　そんな同社の主力商品の一つは、〝高品質かつ低価格〞の自社製架台だ。なかでも野立用アルミ架台『MGAⅠplus』は、累計実績が75MWを超える人気商品に成長した。品揃えの拡充にも余念がなく、市場ニーズを反映させた新商品を投入している。
　例えば、昨秋には、『MRA置き架台』の改良品を発売した。主に陸屋根向けのコンクリートブロックを使ったアルミ架台だ。5度と10度の傾斜角に対応しており、周社長は、「コンクリートブロックを置くだけなので、施工も簡単です。フラットな土地であれば野立でも使っていただける架台です」と語る。
　さらに今年3月には、傾斜地対応アルミ架台の新商品発売を計画している。新たに開発した『MGA‒KⅡ』は、強度を維持しつつ、杭の数を減らしたことでコストダウンを実現したという。
　新架台は南北方向10〜30度、東西方向0〜30度の傾斜に対応。周社長は、「これまで以上に様々な傾斜地へ対応できるようになりました」としたうえで、「部材の費用を抑えられるほか、工期を含めた工事費や造成費の削減効果も期待できます」と利点を説く。
　同社は、3月1日から東京ビッグサイトで開催される『第8回太陽光発電システム施工展』に出展する。同社ブース内には、カーポートや架台のほか、昨秋発売した太陽光パネル（単結晶280W及び多結晶270Wタイプ）も披露する。太陽光関連ビジネスを継続する人にとって、実物を見られるこの機会を逃す手はないはずだ。

リープトンエナジー株式会社
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