シャープ（奥田隆司社長）と芙蓉総合リース（佐藤隆社長）が共同出資する合同会社クリスタル・クリア・ソーラーは3月1日、大阪府泉南郡岬町で「シャープ多奈川太陽光発電所」を稼働させた。11日には関係者を招き、竣工式典を開催した。
　同発電所は、シャープが25％、芙蓉総合リースが75％を出資したクリスタル・クリア・ソーラーを発電事業者として、岬町多奈川地区多目的公園内の約3.3haの敷地に建設されたもの。2012年11月7日に着工し、13年2月28日に完工した。シャープとしては、国内で初めて、企画からEPC（発電所の設計・調達・建設）、O&M（発電所の維持・管理）まで、トータルソリューションを提供した太陽光発電所。シャープ製多結晶シリコン型240Wモジュール1万1368枚、合計出力2.7MWを導入、年間発電量は約296万kWhを想定している。パワーコンディショナの設置容量は合計2MWで、高圧連系線に接続している太陽光発電所である。パネルの設置角度は10度、コンクリート基礎を採用した。
　なお、クリスタル・クリア・ソーラーは、今後も全国で10か所程度の太陽光発電所の建設を予定しており、「シャープ多奈川太陽光発電所」は第1号の発電所である。
　竣工式には、芙蓉総合リースの狩野恭治執行役員大阪支店長やシャープの向井和司執行役員ソーラーシステム事業本部長のほか、岬町の田代堯町長などが参加、神事の後には、テープカットも実施された。