完全自家消費を支援する ウェーブエナジーの制御システム
2019.07.30
PVeyePR
自家消費時代の夜明けを迎えた太陽光発電市場で、欠かせない新商品が登場した。ウェーブエナジーが開発した完全自家消費を可能にする制御システムである。新時代のマストアイテムとなりそうだ。
自家消費目的での太陽光発電の導入機運が高まるなか、ポイントの一つが余剰電力の取扱いだ。FIT売電する選択肢もあるが、系統への逆潮流を発生させない〝完全自家消費型〞を選ぶことも少なくない。なぜなら系統制約の影響を受けず、FIT申請も不要だからだ。
ただし、完全自家消費型の場合、逆潮流の発生時には系統連系規定で設置が義務付けられているRPR(逆電力継電器)で発電を停止しなければならない。それらRPRの作動は長時間の発電機会の損失につながるため、太陽光パネルを設置可能な屋根に最大限設置するのではなく、あえて消費電力量よりも少なめに設置することが一般的だ。
ならば、RPRが動作しないように発電電力を最適に自動制御できれば、より多くの太陽光パネルを設置でき、収益の改善や自家消費率の向上につながるはず。そんな声に応えて開発されたのが、ウェーブエナジーの制御システムだ。
同社製制御システムは、商用電力からの買電電力量と太陽光発電による発電電力量を監視し、消費電力の変動に合わせてPCS(パワーコンディショナ)を自動で制御するというもの。発電を止めることなく、最大限運転を継続できるシステムなのだが、最大の特徴は発電電力量をPCSではなく、高圧回路で計測している点。同社が今年5月に特許を取得した独自技術だ。
この技術により、補機や変圧器のロス分を含めた正確な発電電力量を計測でき、分散型PCSの通信遅れの影響もなく、PCSには極小時間で制御指示を出せる。つまり2秒で動作するRPRが検知する前に発電電力を制御できるのだ。
例えば、急激な消費電力の減少を検知した場合でも、RPRが動作する前にPCSを最適に制御する。リアルタイム制御が可能だからこそ、RPRの動作による発電機会の損失を発生させない。
今年2月には、同システムが初めて採用された完全自家消費型太陽光発電設備が稼働したが、RPRはこれまで一度も動作していない。なかには5時間にわたって〝買電ゼロ〞を達成した時間帯もあるという。
同社の制御システムは、発電電力量が消費電力量を上回ることがないように制御を実行するので、パネルの過積載も可能。最大限にパネルを設置したうえで効率良く自家消費利用できるのだ。収益性の改善や自家消費率の向上に貢献するシステムだと言えよう。
それに同社は制御システムにとどまらず、自家消費対応に積極的で、遠隔監視装置の『SOLAR WATCH』に買電に関する機能を追加したほか、既設キュービクルの改造に使える『PV用分岐BOX』も準備。設計や収支シミュレーションなどに関する知見やノウハウも有しており、自家消費時代の有力なパートナーとなるだろう。
同社は9月25日からインテックス大阪で開催される第7回関西太陽光発電展に出展を予定。これら自家消費に関する展示のほか、交流集電盤や変圧器、送電盤を一体化し、高さの低い分散型PCS用高圧キュービクル『SOLARSPEC MINI T』の1000kVAタイプも披露する。一見の価値はあるはずだ。
株式会社Wave Energy(ウェーブエナジー)
東京都港区芝1-5-9 住友芝ビルⅡ 1F
TEL:0120-418-850 https://www.wavee.co.jp
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