ファーウェイ、低圧用新製品受注開始
2019.09.30
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PCS世界最大手の中国ファーウェイが5月、低圧太陽光発電所用の新型PCSを発売した。従来品の特長をそのままに機能を拡充。今夏にはJET認証を取得し、低圧域での展開を強める構えだ。
新製品は出力が4.95kW、変換効率が97%の低圧太陽光発電所用のPCS(パワーコンディショナ)である。同社はこれまで低圧用として2種類のPCSを揃えてきたが、いずれも販売http://www.pveye.jp/images/md/filter/m/img/20190930011521.pngは年内で終了。来年以降は、新製品に一本化するという。
300%過積載に対応
新製品の特徴は3点ある。1点目は、300%以上の過積載設計ができることだ。たとえば、EPC(設計・調達・建設)業者が新製品を10台設置して出力49.5kWの低圧太陽光発電所を設計する際、太陽光パネルは150kW以上設置できる。従来品では、過積載率200%までしか対応していなかったが、低圧であっても100kW以上パネルを並べるEPC業者が増え始め、同社は改良を加えた。
2点目は、力率を95%に制御した際にも定格出力が変わらないこと。力率の制御は、逆潮流電力が多量に流れて電圧が上昇してしまうのを防ぐために電力会社が講じる措置だ。通常力率を制御すれば、その分定格出力が低下し、発電量は減ってしまうが、同社の新製品はその心配がない。
そして3点目は、発電量の遠隔監視機能が標準で搭載されていることである。発電事業者は、SIMカードさえ用意すれば、製品の保証期間である10年間は無償で同サービスを利用できる。つまり別途数十万円する遠隔監視装置を購入することなく、発電所の遠隔監視が可能になる。
これら新機能に加えて、既存の低圧用PCSが有していた特徴も引き継いでいる。
たとえば、2回路のMPPT(最大動作点追従機能)を備えた点だ。MPPTは、発電量が最大になるように電流と電圧を調整する機能であり、回路数が多いとその分発電量が増えると言われている。同社の製品のように、低圧用小型機で2回路のMPPTを備えた機種は多くない。
また、新製品は、従来品同様設置費用の低減に寄与する仕様になっている。重量は約12㎏で、設置時に特殊な工具は必要なく、電気工事士であれば簡単に取りつられる。同社によると、作業者が1人の場合、PCS1台あたりの設置時間は30分、10台設置しても5時間程で済むという。このほか、同社のPCSには外部ファンやヒューズなどの壊れやすい部品が使用されていないので、その分発電事業者の費用負担を抑えられるだろう。
スマートソーラー事業部の秦文プロダクトディレクターは「PCSの提供を通じて、周辺機器代やO&M費用を抑える努力をする、というのが当社の開発コンセプトです。万が一故障した際も、電気工事士であれば簡単に取り替えられますから、売電損失が少なくて済みます」と強調する。
さらに同社は、新製品の発売にあわせて交流終電箱を一新。内部に発電量データの収集装置を内蔵させた。オーナーはデータ収集装置を取り寄せて設置する手間が省ける。なお、PCSの筐体の保護等級はIP65。重塩害地域にも設置できる。
低圧市場開拓に本腰
従来から低圧用PCSを商品化していたとはいえ、同社のPCSの出荷先は、大半が高圧太陽光発電所や特別高圧太陽光発電所の案件だ。それがなぜ、ここに来て低圧用の新製品を発売したのか。
秦プロダクトディレクターは、「日本では低圧太陽光発電所は毎年1GW程度建設されています。確かに当社の主力は今、高圧・特別高圧向けの製品ですが、お客様からはことあるごとに低圧向けの製品を求められてきました」とし、「今後日本では低圧市場は安定的に推移していくでしょう。当社としても低圧市場の開拓に力を入れていきたいと考えています」とし、こう続ける。「当社は7年前にPCSの製造を開始してから昨年末までに90GWものPCSを出荷しました。その責任は重大です。当然、この先もその責任を果たし続けていきます」。
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