ホームセンターを全国展開するコメリは、再生可能エネルギー全量買い取り制度を利用し、太陽光発電による売電事業を開始する。
　 コメリグループが運営する店舗並びに物流センター（国内9箇所）の施設総屋根面積は、約1,850,000㎡（東京ﾄﾞｰﾑ約40個分）あり、発電事業への参入は、同社グループが保有する屋根面積資源を有効活用し、国の再生可能エネルギー促進政策に資する太陽光発電事業を展開するものだとする。
　発電した電力は全て売却し、売電で得られた収入は、「地球規模で環境負荷低減が今後より一層求められるなか、施設照明のLED切り替えなどへの節電投資に振り向けることも検討している」という。
　 まずコメリグループでは第一段階として、4月より茨城流通センターにて100％の発電出力を開始し、2013年9月を目処に残り3ヶ所（高崎、三重、九州）の流通センターにて展開する予定である。最終的には4センター合計の発電能力は約3,300kWとなり、一般家庭の約900世帯分※の消費電力量を見込んでいる。
　 今後については、「日照時間や面積を勘案した発電効率等を踏まえ、当社の大型店舗を中心に順次導入を検討していく」とする。

■ 今回設置する流通センター（茨城、高崎、三重、九州）の太陽光発電設備概要
・運営管理 北星産業（コメリ100％子会社）
・施工会社 ＮＴＴファシリティーズ
・発電能力 合計約3,300kW（年間発電量　約330万ｷﾛﾜｯﾄ時）
　 ※1世帯あたり3,600ｷﾛﾜｯﾄ時／年で算出（出典：電気事業連合会）