中越パルプ工業（富山県高岡市、原田正文社長）は4月12日、鹿児島県薩摩川内市において、バイオマス燃料発電設備及び太陽光発電設備を設置すると発表した。
　同社ではこれまで森林資源を有効活用すべく、鹿児島県を中心とした九州中南部地域の間伐材や竹材の集荷拡大を進めており、この経験や地域での集荷基盤を活かし、さらなる未利用間伐材の利用促進を図るため、木質バイオマス燃料を使用した発電事業への参入を決めた。太陽光発電設備については、薩摩川内市が進めている「次世代エネルギー導入を通じたまちづくり」の取組みの一環として、自社遊休地に導入する。
　バイオマス燃料発電設備は、同社川内工場内に発電出力約25MWを設置する。年間売電量は約154GWh、売上高は約48億円を見込んでいる。投資額は約85億円。未利用木材等の木質バイオマス燃料を使用する。2015年11月に稼働する予定だ。
　一方、「唐浜メガソーラー発電所」は、発電出力1,810kW、年間発電量は1,900MWh、売上高は約0.7億円を想定。投資額は約5億円、2013年8月の運転開始を計画している。