東京エレクトロンデバイス（横浜市神奈川区、栗木康幸社長、TED）は4月24日、Zigbeeインタフェースを持ち、高速で効率的な太陽光パネルからの電力収集を最大化する高性能MPPT（最大電力点追従）コントローラを開発、4月24日から販売を開始すると発表した。
　天候や気温、日照時間などの影響を受けやすく、電源として不安定さを持つ太陽光発電システムでは、太陽光パネルの出力を常に最大化するように最大電力点を自動で追従する「MPPT機能」を用いて、発電の効率化を図ることができる。MPPTコントロール機能は、太陽光発電用パワーコンディショナに搭載していることもあるが、その場合、機器内に組み込まれているためにCPUへの負荷が増加し、高速での処理も難しくなる。また、大規模な太陽光発電システムにおいては、それぞれの太陽光パネルの設置場所により、日照条件も異なり、パワーコンディショナで集中管理したMPPTコントロールでは効率的な処理が難しくなるという。
　そこで、同社が「inrevium」ブランドとして供給する同製品は、MPPTコントロールに機能を絞ったモジュールで、より高速に最大電力点を追従する。また、システム規模に応じて複数のMPPTコントローラを設置できるため、同一システム内での条件により、個別のコントロールも可能で、効率的な発電を実現するという。パワーコンディショナとのインタフェースには「Zigbee」を搭載、周囲温度や発電量などの観測データを無線で送信することもできる。 様々な太陽光パネルとの組み合わせやチューニング、カスタム対応も行うとしている。