ドイツの太陽電池メーカー、アンタリスソーラーは5月8日、ドイツの第三者試験機関であるPIベルリンにおいて、単結晶シリコン型モジュールの塩水噴霧試験を実施し、合格したと発表した。
　PIベルリンにおいて、同社製単結晶シリコン型モジュール「ASMシリーズ」には、DIN EN60068-2-52に準拠した塩水噴霧試験が実施された。試験期間は7日間、モジュールには、塩分濃度5.0g／ℓのスプレーを4回、1回当たり2時間ずつ噴霧された。試験後、数年間にわたる通常の屋根上設置時の環境に近づけるため、モジュールは温度40℃、湿度93％の部屋に収納したのち、温度23℃の部屋で3日間の乾燥処理を行った。このサイクルを経て、モジュールに材料の損傷と発電性能に関する検査を実施した結果、モジュール構造に損傷はなく、性能にも悪影響は出ていないことを確認した。
　アンタリスソーラーのミヒャエル・ゲーデCEOは、「当社のモジュールが多様で厳しい野外条件下でも長寿命を保証できるよう、極端な環境を模倣した条件下でのテストを繰り返し行っています。最近ではモジュールのアンモニア耐性をテストし、これに合格しました。今回塩水噴霧試験にも合格したことで、海岸地区など特に塩害の厳しい野外条件下でも当社モジュールの設置をお勧めできます」とコメントしている。