パナソニック、無電化地域向けにソーラーランタン開発
2013.05.13
PVeye
パナソニック(都賀一宏社長)は5月13日、世界の無電化地域で活用できる「チャージ機能付ソーラーランタン」を開発したと発表した。
これは、日中に太陽電池で発電したエネルギーを充電池に蓄電し、夜間の灯りや携帯電話など小型機器充電用の電源として活用できるランタン。アジアやアフリカなどの無電化地域でのマーケティング活動を経て、今秋から発売する予定だ。
国際エネルギー機関によると、世界の無電化地域の人口は約13.2億人、無電化率は全世界人口の約20%(5人に1人)に達しているという。それら無電化地域の多くでは、照明として灯油ランプが使われているが、明るさが不十分なだけではなく、煙による健康被害や火事の危険にさらされている。また、通信手段として携帯電話の普及が進んでいるものの、十分な充電インフラが整備されていないこともあり、同社では、クリーンで安心な“灯り”と“電源”を安定供給するため、「チャージ機能付ソーラーランタン」を開発。商品化に向けては、携帯電話などへの充電機能を備えたうえで、明るさ、充電時間、駆動時間など無電化地域での生活照明として遜色ない仕様を実現していく予定だ。店頭での販売に加え、政府・国際機関の支援プログラムの活用やNPO・NGOとのタイアップなどを推進し、社会開発にも貢献できるように取り組んでいく。
なお同社では、企業市民活動の一環として、創業100周年を迎える2018年に向け、「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を開始。途上国の無電化地域で社会課題解決に取り組むNPO・NGOなどに対してソーラーを活用した照明の寄贈も行っている。
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