NTTスマイルエナジー（大阪市中央区、谷口裕昭社長）は6月4日、独立行政法人産業技術総合研究所太陽光発電工学研究センターシステムチームが実施している日本国内の太陽光発電システムの発電量統計データ整備活動に対し、データ提供提携先第一号として、同社の遠隔モニタリングサービス「エコめがね」により計測された太陽光発電システムデータの提供を開始したと発表した。
　これまで日本国内では、太陽光発電システム導入後の発電情報の統計データがなく、どの程度のクリーンエネルギーが太陽光発電によって生み出され、二酸化炭素の削減に貢献しているかを示すことができなかった。そこで、産総研は、個人や企業・団体に協力を求め、太陽光発電システムの発電データの収集と統計整備を開始。NTTスマイルエナジーは、この活動がさらなる太陽光発電市場の発展に貢献するものとして賛同し、個人情報を含まない形で「エコめがね」サーバに蓄積された計測データなどを提供することで、産総研の取り組みに協力していくことを決めたという。
　なお同社は、2011年11月よりクラウドを活用した新しい形の太陽光発電見える化サービスとして「エコめがね」の提供を開始、現在では「エコめがね」ユーザーの太陽光パネル発電容量は30MWに達している。今後、産総研との取り組みで得られた知見は、新たなサービス開発に生かしていく方針だ。