伊藤忠、南アで115MW太陽光発電所着工
2013.06.07
PVeye
伊藤忠商事(東京都港区、岡藤正広社長)は6月7日、37.5%を出資するScatec Solar社(ノルウェー、以下スカテック・ソーラー)が2012年5月の入札において、南アフリカ政府より優先契約交渉権を獲得した第2期太陽光発電事業(合計115MW)について、2013年5月9日付で20年間の売電契約を国営電力会社ESKOMと締結したうえ、同国の銀行との融資契約も締結し、2014年末頃の稼働を目指し、着工したと発表した。
同事業は、南アフリカ政府が将来的に太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーにより電力需要の約2割を賄うという目標を設定するなか、政府保証のもとで国営電力会社ESKOMを通じて再生可能エネルギーによって発電された電力を買い取るREIPPP制度に基づき推進されるもの。160haの敷地に約46万枚の太陽電池パネルを敷き詰める。年間発電量は225GWh以上を見込んでおり、約53,000世帯相当分の消費電力を賄うと同時に、年間190,000tのCO2削減効果を期待している。
なお、スカテック・ソーラーの同国における太陽光発電設備容量は第1期(75MW)と合計で190MWとなり、大型太陽光発電所の開発から建設・保有を手がける太陽光システムインテグレータとしてのアフリカでの地位を確固たるものにしている。また、電力需要が急速に高まっている新興国において、他アフリカ各国での開発、中近東における現地有力パートナーとの事業展開など、様々な取り組みを進めている。日本においても伊藤忠商事との戦略的な取り組みの一環として、メガソーラー事業を協働展開していく。ドイツ、イタリア、フランス、チェコといった欧州諸国や南アフリカなどで培ってきた大型メガソーラー案件組成の経験・ネットワークを活用し、目下の目標として100MW相当の太陽光発電所の開発・建設を目指すとしている。
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