シャープ、集光型太陽電池セルで世界最高変換効率44.4%達成 

2013.06.14

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 シャープ(奥田隆司社長)は6月14日、レンズで集光した太陽光を電気に変換する集光型化合物3接合太陽電池セルで、世界最高変換効率44.4%を達成したと発表した。
 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「革新的太陽光発電技術研究開発」プロジェクトの一環として、開発に取り組んだもので、ドイツのフラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所において、集光型太陽電池セルとして世界最高変換効率の測定結果が確認された。
 同社の集光型化合物3接合太陽電池セルは、インジウムガリウムヒ素をボトム層とする3つの光吸収層を積み上げ、太陽光を電気に効率的に変換できる独自の構造を採用している。今回、受光面と電極を繋ぐコンタクト層の幅を電極幅と同一にすることで、受光する面積を広げ、世界最高変換効率44.4%を達成したという。
 同社は、「現在、化合物太陽電池は主に人工衛星などに使用されていますが、今回の開発成果を元に、今後は地上用途への展開を目指してまいります」とコメントしている。

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