ボッシュ&GSユアサ&三菱商事、次世代高性能リチウムイオン電池の開発で提携
2013.06.20
PVeye
ドイツのロバート・ボッシュ(独シュトゥットガルト)とGSユアサ(京都市南区)及び三菱商事(東京都千代田区)は6月20日、次世代高性能リチウムイオン電池の開発について、共同で取り組むことで合意したと発表した。2014年初頭から活動を開始する予定だ。
この開発において、3社は合弁会社を設立する。ボッシュが50%、GSユアサと三菱商事がそれぞれ25%を出資、取締役会と監査役会には、各社が出資比率に応じて役員を派遣する。合弁会社では、共同研究開発を行うほか、販売やマーケティング面で親会社をサポートする。本社はドイツのシュトゥットガルト。合弁会社の設立は、独占禁止法に関する関係官庁の認可取得が前提となる。
リチウムイオン電池は、未来のモビリティ、たとえばプラグイン・ハイブリッドや電気自動車の基幹コンポーネントとなるもの。3社は、高度な電池制御技術と先進的な電気化学・素材技術を駆使し、電池のエネルギー蓄積容量の大幅な引き上げを目指している。それにより、電池の重量と占有スペースを減らし、電気自動車の走行距離を延ばすことができるという。
なお、3社の担う主な役割は以下の通り。
ボッシュは、複雑で高度な製品の大量生産に必要な生産プロセスと品質管理面のノウハウで貢献する。電池パックや電池制御システム分野において、高度な専門知識を有しており、セルとシステム全体のモニター、制御、車体本体への組み込みを引き受ける。さらに電動化車両向けコンポーネント全般も活用していく。
GSユアサは、長年培ってきた大型リチウムイオン電池セルの製造実績、原材料・電気化学の研究開発分野において、新会社における次世代リチウムイオン電池の開発に貢献する。また、優秀なエンジニアと車載用・非車載用のエネルギー密度の高い電池セルを製造する最新の生産ラインを有しており、これらの知見や経営資源を活用し、次世代リチウムイオン電池を生産・供給していく。
三菱商事は、総合商社として培った世界的なマーケティングネットワークを活かしながら、新会社に貢献する。リチウム資源や材料をカバーするグローバルなバリューチェーンを活用していく。
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