中部電力は6月21日、タイ国において参画している合計6ケ所（契約容量30.9MW）のメガソーラー発電所の開発・運営事業について、スリチュラ発電所の建設工事が完了し、商業運転を開始したと発表した。これにより、同社がタイ国においてGunkul Engineering Public Company Limited（以下GUNKUL）と共同で進めてきたメガソーラー発電所は、6ケ所すべてが運転を開始した。
　タイ国におけるメガソーラー事業では、中部電力が49％、GUNKULが51％を出資し、事業会社を設立。同事業は、「バンクルアイ1」契約容量3.0MW、「バンクルアイ2」同4.4MW、「ネンポー」同4.5MW、「ウィチャンブリ」同8.0MW、「ブエンサンバン」同3.0MW、「スリチュラ」同8.0MWの計6か所合計出力30.9MWから成る。2011年1月に第1号の運転を開始、以降順次稼働し、今回のスリチュラ発電所の完成により、すべてのメガソーラーが運転を始めたこととなる。
　なお、同社は、タイ国をアジア地域における拠点として位置付けており、2001年の同社初となる海外投資案件への参画以降、これまで、ガス火力IPP事業や籾殻発電事業、風力発電事業などに参画。また、風力や太陽光、籾殻発電などの再生可能エネルギー事業を進めることで、同国における地球環境保全への貢献を目指している。