ジャパンパワーサプライの“EPCエンジニア力” 従来比3分の1の短工期でコスト低減

2013.07.06

PVeye PR

 太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)ベンチャーとして躍進するジャパンパワーサプライ(本社・東京都港区六本木、資本金・1億6100万円、釜谷正宏社長)。中小規模の太陽光発電所から出力1MW以上のメガソーラーまで幅広く手掛けているが、このほど50kW未満の小規模案件の受注が急増、EPCエンジニアリングの拡充を図っている。

 同社は2012年12月、太陽光発電のEPC企業として設立。太陽光発電所の建設に関わる一切の業務をワンストップで手掛け、土木工事まで自社グループで請け負う体制を整えた。それがユーザーとの信頼構築に繋がり、設立わずか半年にして受注が急速に伸び、すでに60MW以上に達している。
 その同社がここに来て、低圧線に接続する出力50kW未満の発電施設の建設に踏み込んだ。個人で発電事業を始めるケースが増えており、これに対応するため、新たなサービスを開始したのである。同社は、敷地面積50坪から250坪までの雑種地・遊休地を活用して発電事業を始めるユーザーにシステムを提供する。最近は、部材を供給するのみで、施工はユーザー任せというEPC業者も少なくないが、同社は建設からアフターメンテナンスまでEPCエンジニアリングを徹底する方針だ。
 これについて同社経営企画室は、「小規模な発電所であっても、我々には20年間の発電を技術的に担保する責務があります。お客様の大切な資産をお守りするためにも、工事からアフターまできっちりとしたサービスをさせていただいています」。
 出力50kW未満の小規模システムには、韓・ハンファQセルズ製のモジュールを採用。低照度でも実発電量が多いうえ、保証サービスが充実しているからだ。具体的には、10年の製品保証と25年の出力保証に加え、人的災害や自然災害による損害も補償する。そして大規模・中規模案件には、発電効率の高い米・サンパワー製モジュールを調達し、大規模によるメリットを最大限発揮するサイトを建設している。
 パワーコンディショナは、小規模案件には定格出力5.5kWのオムロン製を、大規模・中規模向けには独・SMAやスイス・ABBの製品を提供している。
 架台はジャパンパワーサプライが独自に開発したオリジナル製品である。同社は軟弱地盤や不当沈下のリスクに対応した斬新な設計を施した。さらに、従来品よりもパーツ数を減らすことによって工事期間の短縮化を図り、架台の設置費を3分の1に低減、大幅なコストダウンを実現させた。

強みは、迅速な対応 そしてコスト競争力

 同社の最大の強みは、迅速な対応だ。社内に現地調査チームを抱え、1週間以内に現地調査を行う。そして設計し、土地造成費やEPC費用などを細かく算出、さらに綿密な発電シミュレーションまでを2週間以内に仕上げて顧客に提案している。
 そのうえ、EPCとしてのコスト競争力も高い。一般に大手ゼネコンなどがEPCとして元請けになると、下請けに仕事が流れ、実際は地域の中小工事会社がパネルを取り付ける。その間に何層もの中抜きマージンが発生し、総工費は割高になる。これに対し、同社はすべてグループ内で手掛け、一部を下請け業者に委託する程度にとどめているため、多層のマージンが発生せず、コスト競争力を維持できる。
 「当社では、通常は数千万円かかる測量を無料で行なうサービスなども提供しています。事業者様のIRR(内部収益率)が10%確保できるように、コスト低減に努めています」。
 このほか同社は、自ら遊休地などの土地を開発してプロジェクトを立ち上げ、IPP(独立系発電)事業者へ提案したり、自社で建設した太陽光発電所を販売したりするなど、ディベロップメント・ビジネスにも着手している。
 ジャパンパワーサプライの挑戦はまだまだ始まったばかりである。

株式会社ジャパンパワーサプライ
〒106-0032 東京都港区六本木4-2-35アーバンスタイル六本木三河台
TEL:03-5785-1482 FAX:03-5785-1483
HP:http://www.jps-pv.jp/

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