センサメーカーのオプテックス（滋賀県大津市、小林徹社長）は8月9日、大規模太陽光発電所への不正侵入による太陽光パネルの破損や盗難を防止する屋外セキュリティシステムの提供を開始したと発表した。
　同システムは、センサの検知信号を携帯や固定電話など指定先である施設管理者や警備会社へ緊急通報するほか、音声や光での威嚇、遠隔地でスマートフォン・タブレット・パソコンから現場の状況を画像確認できるなど、セキュリティレベルや規模、導入コストに合わせて選べるものである。
　センサには、メガソーラー施設向けの電池駆動式ワイヤレスセンサを採用。ワイヤレスによりセンサ接続の配線工事が必要ないうえ、電池駆動式のため、機器の電源供給配線や電気代も不要。約8年の長寿命設計で、定期的な保守・管理も削減できるという。建設前の資材盗難防止対策としてのテンポラリーな設置や広域エリアにおける施設運営でも、導入コストや工期を大幅に圧縮でき、セキュリティシステム導入コストは最大60％削減できるとしている。
　また、郊外の山林や畑などの区画が変形している場所、海辺などの塩害の恐れがある場所、数キロにわたる広大な敷地、市街地といったメガソーラーの設置環境や規模に合わせた最適なセンサを選定できるほか、施設管理者や事業主のニーズに合わせたセキュリティシステム防犯対策レベルに応じたシステムを提供できることが特長だという。