経産省 12年度認定20GW

2013.08.21

PVeye

 経済産業省資源エネルギー庁は8月21日、固定価格買取り制度における設備認定の状況を5月末まで公開し、12年度の認定数が20GWに達したことを正式に発表した。
 12年度の認定状況を見ると住宅用太陽光発電が1.34GWだったのに対し、非住宅用が18.6GWまで大きく膨らんだ。一方、実際の稼働数は住宅が1.26GWと認定数とほぼ同数だったのに対し、非住宅用は706MWに止まり、17.9GWもの“ギャップ”が生じている。
 認定と稼働に間に大きな乖離を生んだ背景が、着工したくても資金調達のメドが立たない。系統接続へ多額の費用がかかる。あるいは北海道電力で浮き彫りとなったように、そもそも接続できないといった系統連系やファイナンスに起因する。
 さらに1年を超えるモジュール納期が着工を遅らせる。ただその一方で、42円の権利転売を目論んだブローカーの存在や、システム価格の下落を狙い、塩漬け状態にする業者も存在するようだ。
 経産省では今後、系統接続拒否や認定取り消しの検討も含めて、実態の把握を急ぐとしている。
 なお、買取り価格が減額された4月以降の認定件数は、4月が住宅用28.5GW、非住宅用のうち10kW〜1MW未満が32.7GW、2MW以上のメガソーラーは383MWで推移。さらに5月に入ると住宅171.5MW、1MW未満147.3MW、メガソーラー126.5MWと住宅が回復の兆しを見せる一方、非住宅、とくにメガソーラー開発での低調さが際立つ結果となった。
 なお、新年度に入り実稼働数は上昇、5月末時点で住宅171.5MW、非住宅は961MWにのぼり、わずか2ヶ月間で昨年実績を上回った。

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