シャープ、太陽電池モジュールの新たな品質評価規格策定 VDE独自規格を取り入れ
2013.09.25
PVeye
シャープ(髙橋興三社長)は9月25日、電気製品の安全性に関する国際的な第三者認証機関であるVDE Testing and Certification Institute(以下VDE)が定める品質評価基準を取り入れた太陽電池モジュールの新たな品質評価規格を策定したと発表した。同社は、今後発売する結晶系太陽電池モジュール新製品を対象とした運用を開始する。
同社は、これまでも国際的な品質評価基準であるIEC規格に独自の品質評価規格を加え、太陽電池モジュールの長期信頼性を検証してきた。また、30年間にわたり発電を続けている奈良県の壷阪寺(1983年設置)の事例から得られるデータを自然環境下より厳しい高温・高湿状態で意図的に劣化を進める「加速劣化試験」に活用するとともに、「耐PID試験」や「繰り返し風圧試験」などの項目を加え、評価を行ってきた。今回、VDEが定める「繰り返し風圧試験」や「端子強度試験」、「生産工程監査」の基準を新たに取り入れることで、IEC規格とVDE独自規格に適合する品質評価規格を策定。これにより、従来個別に認証を取得していた評価期間が短縮されるとしている。
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