積水化学、新シリーズの太陽光発電・HEMS・蓄電池搭載住宅発売 太陽光容量10kW以上に
2013.10.21
PVeye
積水化学工業住宅カンパニーは10月21日、大容量の太陽光発電システム、コンサルティング型HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)「スマートハイム・ナビ」、定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e‐Pocket(イーポケット)」の3点セットを進化させ、標準的な住宅規模でエネルギーの自給自足を目指すことができる『スマート・パワーステーション』シリーズを発表した。10月26日より北海道、沖縄および 積雪地域を除く全国で販売を開始する。
同社は、2020年までに政府が普及を目指す「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」のZEH補助金対応仕様(2013年度)を標準化した〝未来基準の家〟『ミライ・クラス』シリーズを2013年7月に発売するなど、省エネや創エネ性に優れた住宅供給に注力してきた。今回、発売する『スマート・パワーステーション』シリーズは、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」それぞれを進化させ、家電(冷蔵庫、IHヒーター、テレビ等)を含んだ、実使用エネルギーベースでの「エネルギー収支ゼロ」をより身近なものにするとしている。
今回の新シリーズでは、太陽光発電システム、コンサルティング型HEMS、定置型リチウムイオン蓄電池の3点セットを強化。太陽光発電システムは、新たに開発した太陽電池一体型屋根・ロング庇(鉄骨系住宅)、3.5寸片流れ屋根(木質系住宅)により、30坪台の標準的な住宅規模でも出力10kW以上の搭載が可能に。一方、コンサルティング型HEMS『スマートハイム・ナビ』は、10,000棟以上の住宅をネットワークで繋ぎ、エネルギー需給を「見える化」、無理なく節約できる暮らしをサポートしているもの。快適環境を実現する独自の全室空調「快適エアリー」の制御機能を強化するなど、年間約17,500円の光熱が削減できるという。定置型大容量リチウムイオン蓄電池『e‐Pocket』は、安全機構を強化した蓄電システムを屋内設置とすることで、5kWh以上の蓄電池では世界最小クラスを実現。これにより、狭小地や寒冷地などで設置可能となったほか、耐久性も向上(保証期間15年)した。これら3点セットの進化により、発電量の約20%を自家消費し、余った電力を売電した場合、20年間で約480万円の収入が見込まれるとしている。
その他、外装メニューの充実化や内装メニューを一新したほか、太陽電池一体型屋根の工場生産・省施工、内装メニューのバリエーション再編と部品点数集約、キッチン・バスの工場取付けなどによって、コストパフォーマンスを大きく向上させ、価格を坪59万円台からとした。
なお販売目標は、2013年度300棟(鉄骨系住宅250棟、木質系住宅50棟)、2014年度1,200棟(鉄骨系住宅1,000棟、木質系住宅200棟)としている。
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