独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は11月18日、2013年8月16日から10月1日まで実施していた「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」に係る公募について、12件の採択先を決定したと発表した。
　同プロジェクトは、将来的な市場拡大または市場創出が見込まれる未導入分野に対して、普及拡大を促進する技術を開発・実証し、太陽光発電の導入分野の拡大を加速することを目的としたもの。未導入分野に対して、想定される導入先と連携して、ルーフトップやメガソーラーなどの従来型分野と同等の発電コストを実現すべく、発電量増加や設置コスト低減などといった技術開発と実証を行う。
　研究開発テーマ及び採択先12件の詳細は以下の通り。

低反射環境配慮型壁面太陽光発電システムの開発（カネカ）
低コスト太陽光追尾システムの農地での有効性実証（ダイキン工業）
強度の弱い畜舎向け軽量発電システム開発（オルテナジー、旭硝子）
太陽電池屋根設置型ビニールハウス植物工場化プロジェクト（ユニバーサリー電工）
簡易的太陽追尾型太陽光発電システムの営農型発電設備への応用開発（伊藤電工）
傾斜地用太陽光発電システムの実証（NTTファシリティーズ、アドテック富士）
傾斜地における太陽光発電設置のための小径鋼管杭工法の開発・実証（奥地建産）
未利用水面を活用した浮体モジュールの開発及び導入実証（コアテック）
海上・離島沿岸部太陽光発電プロジェクト（シリコンプラス）
鉄道線路内太陽光発電（フルーク）
耐洪水対策の特種架台の設計及び施工方法の検討（Aースタイル）
コミュニティ型ベランダソーラーの研究開発（みんな電力）