コムシスホールディングス（東京都品川区、髙島元社長）は12月3日、三重県津市において、大規模太陽光発電所が稼働したと発表した。同社グループにとって、茨城県常陸太田市、群馬県利根郡昭和村に続く3か所目の大規模太陽光発電所となる
　三重県津市にあるゴルフ場の遊休地に建設された「津太陽光発電所（サン・カントリー津）」は太陽光パネル8,640枚を設置、総出力は約2,505kW。年間発電量は約270万kWh、年間約1,400tのCO2排出削効果を見込む。発電事業者はコムシスクリエイト、施工は日本コムシスが担当した。投資額は約7.7億円。
　同発電所ではコムシスクリエイトが独自に設計開発した架台を採用。1架辺りのパネル配列を自由に設計できるもので、傾斜地など、様々な土地環境にも対応可能な架台である。同発電所の敷地は、東西方向に最大4％の勾配、3mの高低差があり、従来の架台の場合、パネル6～7列おきに段差ができ、影が生じる。その対策として、1架あたりの配列を少なくし、パネル面を段差なく敷地形状に合わせて配置、最大限の受光面積を確保した。この技術は、日本コムシスの工事実績や設計施工技術を積み重ねたものでもあるという。また、独自開発した発電量ツールを用いて、監視システムから取得した情報をもとに発電設備の期待発電量を算出、実績発電量と比較することで設備状態の分析を行う。