大阪ガス（大阪市中央区、尾崎裕社長）は1月27日、100％子会社であるエナジーバンクジャパン（大阪市中央区、境内行仁社長、以下EBJ）が小野市中島町自治会と共同で、兵庫県小野市中島町字前ノ池に約850kWのフロート式水上太陽光発電を設置すると発表した。設計・施工はJFE電制（東京都港区、菱沼至社長）が担当する。
　今回の太陽光発電事業では、EBJが独自のファイナンス技術を活用してスキームを構築、JFE電制はフランス・Ciel & Terre社のフロート架台を用いた水上太陽光発電システムの設計、製作・組み立てから性能保証までを請負う。中島町自治会は、事業用地の貸与、用地の維持・管理、太陽光発電システムの日常目視点検を行う。固定価格買取制度に基づく売電契約はEBJが締結し、EBJが売電により得た収益から中島町自治会に賃借料などを支払う予定だ。今年5月に着工し、9月竣工、売電開始を目指している。
　大阪ガスは、2010年4月にEBJを設立し、独自のファイナンス技術をベースに再生可能エネルギーの発電設備の技術評価・エンジニアリング・保守メンテナンスまでをパッケージ化したスキームを構築。発電事業などを実施しており、2013年12月末までに、約26MWの太陽光発電の設置契約を締結している。一方、JFE電制は、JFEスチールの100％子会社で電気・制御の総合エンジニアリング企業。1999年から産業用太陽光発電システム事業を開始、10MWを超える大規模案件を受注するなど、2013年12月末までのメガソーラの受注実績は104MW、41件となっている。また、中小規模の水上太陽光発電の施工実績も有している。