兵庫県神戸市は1月28日、大阪ガスグループのエナジーバンクジャパン（大阪市中央区、境内行仁社長、以下EBJ）共同事業方式で進めている太陽光とバイオガスのダブル発電事業を行う「こうべWエコ発電プロジェクト」が3月5日より発電を開始すると発表した。太陽光とバイオガスのダブル発電事業としては、日本初の取り組みだ。
　同プロジェクトは、垂水処理場の施設上部空間と下水道固有の資源を活用した太陽光とバイオガスのダブル発電を実施するもの。太陽光発電システムの発電規模は約2MW、バイオガス発電の発電規模は350kWである。EBJが発電設備の設置・運営などを担当、神戸市は資源及び空間の提供、保安、事業調整を行った。このプロジェクトは再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用しており、年間約1億7,000万円の収入を見込む。そのうち2割程度が市の収入となるという。
　神戸市は、「太陽光という自然エネルギーを利用する太陽光発電と、『こうべバイオガス』という下水由来のエネルギーを利用するバイオガス発電とを組み合わせることで、より安定した電力が得られるとともに、化石燃料に依存しないエネルギーでさらにCO2排出量の削減に貢献します」とコメントしている。