山洋電気（東京都豊島区、山本茂生社長）はこのほど、PCS（パワーコンディショナ）の新製品を相次いで発表した。７日に出力10㎾の高周波絶縁方式PCSを、13日に出力5.5㎾の新機種を、それぞれ近日中に発売する計画を示した。多様化する太陽光発電市場で、品揃えを拡充し、提案を強めていく狙いだ。
　７日に発表された新製品は、高周波絶縁方式を内蔵し、従来のトランスレス方式と比べて確実な絶縁が可能になる。屋外設置に耐えられるよう防水・防塵機能が付加された保護等級IP65の準拠品だ。通常の系統連系タイプと、停電時に太陽光発電から給電できる自立運転機能付きの２タイプが用意され、ユーザーは使用に合わせて選択できる。変換効率は93.5％。商品名「SANUPS P73J」で３月１日に発売される。
　13日の出力5.5㎾機は、低圧線連系向けの太陽光発電システムや大容量太陽光パネルとの組み合わせに適している。９台使用すれば計49.5㎾となり、出力50㎾未満の太陽光発電システムが対象となる。保護等級IP65に準拠し、屋外での設置が可能。変換効率は95％、停電時の自立運転機能が付く。なお本製品は既存の商品群、「SANUPS P61B」に追加される。