京セラ（京都市伏見区、山口悟郎社長）は、蓄電容量12kWhの蓄電システムを発売すると２月17日に発表した。サイクル寿命8000回のリチウムイオン蓄電池を採用した。非常時の電源確保が迫られる庁舎や公民館、学校などの公共施設や民間企業に提案し、３年間で500台の販売を目指す。
　今回の蓄電池は、長寿命が特長。充放電サイクルを１日１回とすると、20年以上使用できる。蓄電池部分には10年間の保証が付与されており、電池の充電可能容量が60％を下回った場合に適用される。
　平常時や停電時などの使用目的に合わせて、「ピークシフトモード」や「自立運転モード」など６つの運転モードを搭載している。三相交流を単相交流に変換するトランスを内蔵し、単相100Ｖ、三相200Ｖの２出力に対応。停電時にも電化製品へ電力を供給できる。
　製品名は「公共産業用リチウムイオン蓄電池システム」。京セラは２月26日～28日に東京ビッグサイトで開催される「PVEXPO2014国際太陽電池展」で出品する。子会社の京セラソーラーコーポレーションが３月３日より正式に売り出す。