失敗しないスマートハウスづくりQ&A Vol.1
2015.06.10 ENERGYeyeコラム
スマートハウスに興味はあるけど、わからないことだらけ。そんなあなたの素朴な疑問に答えます!スマートハウスの購入を検討する前にこれだけは知っておこう。
Q1.スマートハウスは、省エネ住宅とどこが違う?
A1.スマートハウスは、住宅自体の省エネ性能も高いのですが、エネルギーを「つくって」、「ためて」、「賢くつかう」機能を持った住宅を指します。エネルギーをつくる太陽光発電システムなどの創エネ機器と、エネルギーをためる蓄電池、そしてIT技術でエネルギーの需給を最適制御するHEMS(家庭内エネルギー管理システム)を備えています。創エネ、蓄エネ、省エネの最新技術が融合した次世代住宅なのです。
Q2.スマートハウスに住むと、どんなメリットがある?
A2.家庭で必要なエネルギーを外部から購入する機会が減り、毎月の電気代やガス代を大幅に節約できます。また太陽光発電システムで発電した電力のうち、余った電力を電力会社に売電することによって収入が得られます。家庭内でエネルギーを自給自足できるので、停電が起こっても、生活に支障をきたす心配がありません。温室効果ガスの排出削減にも寄与することから、国が普及を支援しており、補助金を活用できます。
Q3.光熱費がゼロになるというのは本当?
A3. 太陽光発電システムの発電容量や家庭のエネルギー使用量にもよりますが、光熱費ゼロは実現可能です。昼間は、太陽光発電システムがよく発電するので、その電力をつかいながら余った電力を売電します。23時から7時までの夜間は、電気料金が安いので、電力会社から電力を購入して蓄電池にため、朝夕にその電力をつかうわけです。売電収入を増やし、光熱費を抑えるようにすれば、収支はゼロどころかプラスにもなります。
Q4.スマートハウスは、なぜ安心、安全なの?
A4.地震や台風によって、数日から数週間にわたる大停電に見舞われても、スマートハウスであれば、必要なエネルギーを賄えるのです。昼間は、太陽光発電による電力を節約しながらつかって、余った電力を蓄電池にためておけば、太陽光発電が稼働しない夜間は、蓄電池の電力を利用できます。また、スマートメーターが普及してIT化が進めば、防犯や高齢者の見守りなど、新しいサービスが享受できるようになるかもしれません。 りすることはありませんので安心してください。
Q5.スマートハウスで日々の生活はどう変わる?
A5. 住宅の断熱性能が高いため、室温の寒暖差が小さく過ごしやすくなります。全館空調の住宅であれば、冷暖房設備が自動的に稼働し、年中室温が一定に保たれます。また、太陽光発電の発電量や売電収入、電気使用量などをタブレット端末で確認でき、省エネ意識が高まります。今後HEMSと家電製品との連携が深まれば、家電製品の自動制御化が実現するほか、外出先からスマホアプリで自宅の電力制御を行えるようになります。
Q6.ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)って何?
A6.ZEHは、スマートハウスと同じ機能を持った住宅ですが、太陽光発電システムなどの創エネ機器でつくった年間のエネルギー量が、年間のエネルギー消費量よりも多いか、もしくは差がゼロの住宅を指します。ZEHは、一般のスマートハウスよりも、より創エネ・省エネの性能が高い住宅といえるでしょう。政府は2020年までに、ZEHを標準的な新築住宅にする計画を掲げており、補助金制度を設けています。
Q7.国はなぜスマートハウスを普及させたいの?
A7.国際的な気候変動の枠組みのなかで、日本も温室効果ガスのCO2を削減していかなければなりません。しかし、電力会社が供給する電力の大半は、CO2を排出する火力発電によるものです。一方、スマートハウスに搭載される太陽光発電システムは、CO2を出しません。各家庭で創エネ化、省エネ化が進めば、家庭のエネルギー消費に伴うCO2排出量が減るので、国はスマートハウスの普及を支援しているのです。
次回、Vol.2へつづく
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