失敗しないスマートハウスづくりQ&A Vol.3
2015.07.06 ENERGYeyeコラム
スマートハウスに興味はあるけど、わからないことだらけ。そんなあなたの素朴な疑問に答えます!スマートハウスの購入を検討する前にこれだけは知っておこう。~Vol.3~
Q18.HEMS(家庭内エネルギー管理システム)の仕組みは?
A18.HEMSは、心臓部の中核機器と計測ユニット、そしてコントローラで構成されます。太陽光発電システムや蓄電池、分電盤、空調設備、スマート家電などのエネルギー情報を計測ユニットで収集し、中核機器でネットワーク化して一括管理します。中核機器とコントローラが連携されているため、モニター画面でエネルギーの使用量を確認できるほか、モニター画面上で各機器を操作することもできるのです。
Q19.HEMSで最適制御、具体的に何ができるの?
A19.昼間に太陽光発電の電力を優先的に使用して余った電力を売電したり、夜間の割安な商用電力を蓄電池にためたり、HEMSは目的に応じて電力を自動制御します。非常時は太陽光発電と蓄電池で生活できるように自給自足モードに切り替わり、最低限必要な機器だけを動かす機能も備えています。スマート家電との連携が充実すれば、空調設備の温度調整など細かい操作や、外出先からスマホアプリによる遠隔操作も可能になります。
Q20.蓄電池は、どのメーカーがいくらで販売しているの?
A20.住宅用蓄電池の実売価格は、蓄電容量4~6kWhで150万~180万円です。補助金を活用しても、負担額は80万円以上になります。一般に大容量の電力を蓄えられるリチウムイオン蓄電池がつかわれており、東芝ライテックやNEC、パナソニックなどが製造し、住宅メーカーに卸しています。これまでは蓄電容量4~6kWhが主流でしたが、最近は大容量化しており、10kWh以上の蓄電池も市販されています。
Q21.蓄電池の価格はなぜ高いの?
A21.住宅用リチウムイオン蓄電池の原料費は、パソコンや携帯電話のバッテリーに使われている小型リチウムイオン蓄電池とほとんど変わりません。にもかかわらず価格が高いのは、まだ普及しておらず大量生産によるコスト低減が進んでいないからです。ただ米政府が蓄電池の導入を支援し始めており、さらに今後EV(電気自動車)が普及するようになれば、蓄電池が量産され、コストが大幅に下がるかもしれません。
Q22.蓄電池はスペックのどこを見て選べばいいの?
A22.蓄電池の性能は蓄電容量(kWh)と寿命で評価されていますが、非常時の備えとして導入するのであれば、家庭の消費電力をあらかじめシミュレーションしておく方がいいでしょう。同じ6kWhの蓄電池であっても、家庭の消費電力が1kWであれば6 時間供給できますが、消費電力が2kWであれば3 時間しか持ちません。実際は最大蓄電容量の7~8割しか使用できないといわれています。その辺りも考慮して選ぶべきでしょう。
Q23.蓄電池のほかにも蓄エネ機器はある?
A23.スマートハウスには、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)に充電するV2Hという設備があります。これを使えばEVやPHEVのバッテリー内の電力を住宅に供給できるので、蓄エネ機器として利用できます。PHEVの蓄電容量は4~12kWhで、EVは20~24kWhと大容量です。EVユーザーで、非常時のみ蓄電池を利用したいのであれば、EV用バッテリーを活用する手があります。
次回、Vol.4へつづく
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