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コラム

一目でわかる新電力のこと

2015.05.01 ENERGYeyeコラム

 

 そもそも新電力はどこから電気を集めているのか?こんな素朴な疑問を抱く人も少なくないはず。そこで大阪府・大阪市・新電力がつくる「大阪電力選べる環境づくり協議会」に、自由化部門(50kW超)を事例にして、わかりやすく解説してもらった。

 

Q 新電力はどこから電気を集めるの?

 

A 新電力は自分たちで発電しているところもありますが、それ以外にも工場などの自家発電で余った電気や電力の卸市場に出される電気を買い取って電源を確保しています。また電源には火力発電をはじめ、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーまであり、さまざまな電気を取り扱っています。

 

Q どうして電気料金が安くなるの?

 

A 電気料金は、自社での発電費用や他社からの購入費用に加え、人件費や広告費などの営業費用で構成されています。新電力は、発電コストの低い発電設備を整備するなど、調達コストの削減や、販売にかかる営業費用の削減によって、電気を安く供給しています。

  •  

 

Q 結局、どのくらい安くなるの?

 

A いま契約されている内容や電気の使用状況によって異なりますが、数%程度安くなる可能性があります。

 

Q 安定的に供給してくれるの?電気が止まったりすることはないの?

 

A 新電力は、一般電気事業者(10電力)によって管理されている送電線を使って、これまでどおり安定的に供給します。また新電力の発電設備の定期点検や事故などによって、供給力が不足するなどの万が一の際には、電力を融通してもらえるよう一般電気事業者と新電力の間でバックアップ契約を締結しています。

 そのため、お客さまの使用に対して、新電力の供給が不足した場合も、一般電気事業者から自動的に電気が供給されます。その際、お客さまには新たな負担は生じません。

 自然災害などで、送電設備などに物理的に送電困難なトラブルが発生する場合でなければ、電気が止まったりすることはありませんので安心してください。

 

Q どのような業種や施設に対応できるの?

 

A 新電力によって供給力や供給パターンが異なりますので、業種や施設を特定することは難しいのですが、一般的に事務所ビルなど契約電力に比較して電力の使用割合が低い施設や、イベントホール、競技場、ゴルフ場など、時間帯や営業日、季節などによって電力使用量の変動が大きいような施設は、電気料金を低減できる可能性があります。

 

 

Q 設備投資や初期費用はかからないの?切り換え時に停電はあるの?

 

A 一般電気事業者から新電力の供給に切り換えるにあたり、メーター(計量器)を交換する場合がありますが、メーターの取付け、取外し工事は、一般電気事業者が実施するため、多くの場合、工事費用は発生しません。またメーターを交換する場合は停電することもありますが、停電時間は最大で6時間程度で、あらかじめ日時を調整することになります。

 停電や工事費用の有無は事前の調査時にわかりますので、その時点で切り換えを辞退することも可能です。

 

Q どのような手続きが必要なの?申し込めばすぐに契約できるの?

 

A すでに自由化されている50kW超の部門ですと、手続きとしてはまず、いまの電力料金と比較するため、新電力に見積もりを依頼するなどご相談から始めてください。また相談の際には、現在の契約電力など契約内容、各月の電力使用量など電気の使用状況が必要となりますので、過去1年程度の請求書などをご用意するのを忘れずに。

 次に供給までの期間ですが、一般電気事業者との送電申し込み手続きがありますので、ご契約の意思表示をいただいてから供給開始まで3ヶ月ほどかかります。具体的なスケジュールは新電力にお問い合わせください。

 

 

 月間数%の削減のために3ヶ月も待たされるのか…と怖気づく人もいるかもしれないが、そこはご安心を。一般家庭を含む低圧部門のスイッチングは、より簡素化しようと議論が進んでいる。もしかすると「ウェブ上で申し込んだ次の日に切り換わる」なんて便利な世の中になるかも。

 

ENERGYeye/エナジーアイの詳細はhttp://energyeye.jpまで

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